2008年5月3日(土)~5日(月) 合宿

活動レポート

河口湖、音楽宿「堀幸」さんでの合宿。
こちらもアヴァンでは恒例行事。
いつもと少し違うのは、なんとトレーナーの石川先生、合宿初参加でした。
いつも以上に練習には熱が入り、充実した3日間を過ごすことができました。

メンバーの感想

・小池(トランペット)

 2004年以来、実に4年ぶりの合宿参加でした。

前回も活動レポート担当になっており、下り坂で2速と間違えてバックに入れてしまい、ブレーキが利かなくなって青信号に助けられたことを詳述しています。。。

さて、今回も同じ道で堀幸さんまで向かい、例の死の下り坂を無事クリアし、
一日目午前練から参加しました。大まかな流れは省略するとして、今回、目から鱗、開眼させられた気分の出来事がありました。それは、今回合宿初参加の石川先生による「フレージングとは」と題する大演説でした。

フレージングとは即ち、相手に分からせることである。Cause (人) to understandである。

例えば英文を理解している人とそうでない人とは、その朗読を聞いてみれば一聴瞭然である。理解している人の英語には、意味のまとまりを意識した抑揚が自然とつく。それに対し、そうでない人の場合はただ棒読みするばかりである。

音楽のフレージングも同じであり、音の意味を考えながら、フレーズを意識して演奏しなければならない。

こういった細かい点こそが、一流の演奏と二流の演奏を分けるのである。

私が何故開眼させられたかというと(何故今まで気づかなかったかというと)、
自分自身が他の楽団の演奏を聴くときに、一流のフレージング(先生が細かく注意されている、リンカーンシャーのフレージングのような)を聞き分ける耳を持っていないからです。

それゆえに、自分の演奏が、意味を理解していない、英文棒読みになっていた(かもしれない)ことに、気付かなかった。馴染みのある英文を例に説明してくださったからこそ、その大きな違いに理解が達したのでした。自分では気付かなかった大きな違いに、一流の耳を持つお客さんは、鋭く気付いていたのかもしれないと、思い出したくない過去にも遡ってしまいます。。

更に考えてみると、そのフレージングとは、個々人の演奏の仕方を意識することはもちろん、楽団全体の演奏、つまりお客さんの耳に実際に届く演奏においても、いや、 おいてこそ、意識されるべきことでしょう。つまり、合奏全体でどのフレージングを、より聴かせるべきか、という最終的には合奏全体を構築する作業に辿り着くことになります。

その他、基本的ですが、これも良い演奏とそうでない演奏の違いを分ける点について、注意がありました。

例えば正確なリズム。

リンカーンシャーには、二拍三連(二拍の中を三つに刻む音)が何箇所が出てきますが、この演奏が不正確です。二拍三連を感覚で演奏すると、正確にはできません。必ず、まずは一拍を三連符に分けて3+3の合計6つに分割し、その6つを2つずつタイをつけて、2+2+2に数えることで、二拍三連になります。
この地道で基礎的な繰り返しこそが、二拍三連を正確に演奏できるようになる、唯一の練習法です。

また、三連符の前二つをタイで繋いだ音型と、付点四分音符+八分音符 との、区別 がついていない人が多い、とのこと。感覚的に、単なる長い音+短い音として演奏していると、不正確な演奏になってしまいます。ここも、一流と二流を分ける点です。

とまあこんな感じで、なるほどーと納得すること満載の合宿でした。でも今年って合宿から演奏会まで、結構長いんですよね。合宿の勢いを忘れず、これから更に伸びてゆくことができればいいなと思いました。

・高梨(クラリネット)

今年の合宿は、トレーナーの石川先生が参加してくださいました。おかげさまで、とても充実した練習ができたと思います。

僕にとって、アヴァンの合宿は毎年楽しみにしているイベントなのですが、単に思い出だけになってしまってはもったいないので、この場をお借りして、先生からの指摘事項をまとめてみました。今後の参考になれば幸いです。

1.ゆっくり音を出しながら、反復練習をする
曲を練習するときは、指だけをさらっておしまいにしないこと。苦手な音は、きちんと鳴っていないことが多いです。一つ一つの音をしっかり発音しながら、練習しましょう。

2.音程をシビアにとる
楽器によって、音程のバラつきは違います。普段からチューナーを使って、自分の楽器のクセを知っておきましょう。ある音が、高めなのか、低めなのか、あらかじめ知っていれば、合奏で合わせることが容易になります。

3.エチュードをやってみる
曲の練習だけでなく、教本を使って音階練習をしましょう。自分が得意なこと、不得意なことがわかってくると思います。またエチュードにあるスケールのパターンは、曲中でもよく使われているので、曲の練習にも役立ちます。

4.音符をなんとなく吹かないこと
楽譜に慣れてくると、符点のリズムなどがいいかげんになります。常に細かい音符でテンポをとるクセをつけましょう。タイのかかった音符は、タイをとってテンポにいれる練習をするなどの工夫をしてみましょう。

5.目標とする音をもつ
いろいろな奏者の演奏を聴いて、自分が好きな音、目標とする音を持ちましょう。合奏ではそうした音のイメージを持って、楽器を吹きましょう。

石川先生ありがとうございました。

みなさん、今年もがんばりましょう!

・上野(トランペット)

3年ぶり(?)の合宿、始めて、正式な団員ということで参加しました!

合宿だと練習時間が長くてとても良かったです!
今まで吹けなかった(!?)細かいところも吹けるようになりました!
吹く以外でも、色々と楽しいことがたくさんありましたが、書くと長くなりそうなのでやめます(笑)

三日間、ありがとうございました!